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2024/06/29

耐震等級3の話と、耐震基準の話

 

上の図は2016年の熊本地震のあと、熊本県の益城町というエリアで

行われた損傷被害の悉皆(しっかい)調査【全棟調査】の結果をあらわしたものです。

この調査によると赤い点線で囲われている、

耐震等級3の家の損傷はほとんどなかったようです。

16棟中14棟が無被害、2棟が半壊~一部損壊の被害があったものの、大規模半壊・全壊・倒壊は無し

2000年6月以降の建物【現行耐震基準】でも19棟が全壊以上の被害、

1981年6月~2000年5月までの建物、いわゆる「新耐震基準」だと161棟が全壊以上の被害、

1981年6月以前の建物、いわゆる「旧耐震基準」はなんと347棟が全壊以上の被害だったようです。

最近、中古住宅も検討される方が増えていますが、

の耐震基準の変遷については、「旧耐震」と「新耐震」は比較的ご存じの方もおられるかもですが、

「新耐震」も名前と裏腹に、すでに厳密には過去の基準で、

現在の基準は2000年6月以降の「現行耐震基準」であることはあまり認知されていないように思います。

ぜひ知っていただきたいのと、耐震診断や耐震補強を、

中古の購入の際や、ご実家などにおいて検討いただけると幸いです。

お家が住む人の命を守る場所となるよう、私どももお手伝いできれば幸いです。

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